髪の悩みと向き合おう
帽子やヘルメットが及ぼす悪影響
帽子やヘルメットを長い間かぶっていると、抜け毛につながることをご存じでしょうか。
これは圧迫性脱毛症と呼ばれるものです。
圧迫性脱毛症が起こる理由は2つあります。
1つめは、帽子やヘルメットによって頭皮が蒸れた状態になることです。
これは細菌の繁殖には絶好の環境です。
細菌が繁殖すると、毛穴が塞がれ、毛髪が生えるのを妨害してしまうのです。
2つめは、帽子やヘルメットが頭皮を圧迫し、血行が悪くなることです。
髪の栄養は血液によって運ばれているので、それが行き届かなくなると、抜け毛の原因になります。
帽子やヘルメットは業務上必要になる場合もあります。
運転手、土木や工事の現場作業、警察官などは、常に帽子やヘルメットをかぶらなければならないでしょう。
これらの職業の方々は、実際薄毛が多いそうです。
仕事を終えた後には、シャンプーや頭皮マッサージを必ず毎日して、頭皮を清潔な状態に保ちましょう。
また、女性の場合、ポニーテールなどの髪型にした際に、長い間頭皮を引っ張ってしまうことがあります。
この場合、上記と同じ症状になる可能性があるので要注意です。
喫煙とお酒が及ぼす悪影響
喫煙は体のあらゆる部分にとって悪いものでしかありません。
毛髪にも悪影響を及ぼす存在です。
タバコのニコチンには、血管を収縮させる作用があります。
当然ながら頭皮の血行にも悪影響があります。
毛髪は死んだ細胞でできていますが、頭皮に存在する毛根には、毛髪を育てる生きた細胞があります。
喫煙によって、毛根への必要な栄養の供給が妨げられます。
すると、ヘアサイクルは狂い出し、毛髪が正常に育たずに抜け毛が増加するのです。
次にお酒はどうでしょうか。
これは一概に毛髪に悪いとは言えません。
適量の飲酒であれば、血行が促進されるので、健康にも良い影響を与えます。
しかし、そんなお酒も飲み過ぎれば問題になります。
たくさん飲んだせいで食事を十分に取らず、必要な栄養が不足します。
そうなると、体調の悪化ばかりでなく、抜け毛の問題にも関係してきます。
お酒の飲み過ぎが原因で起こる胃腸のトラブルにより、やはり適切な栄養を摂ることができなくなります。
ストレスは抜け毛の温床
ストレスは抜け毛の大きな原因のひとつです。
ストレスを溜めると、体にさまざまな病気や変調をもたらします。
抜け毛について悩まされること自体が、さらに大きなストレスとなってしまうことも事実であり、悪循環になってしまいます。
ストレスが抜け毛を誘発する仕組みを紹介しましょう。
人はストレスを感じると、交感神経が活発になります。
すると、体が緊張して毛細血管が収縮し、頭皮の血行が悪くなります。
これにより、抜け毛が増加してしまうのです。
私たちは何気ない生活をしていても、さまざまななストレスを頻繁に受けているものです。
ストレスに敏感にならないようにするのは、非常に難しいことだと思います。
できる限り気にしないようにすることしか方法はありません。
溜まってしまったストレスの解消方法として、適度な運動、十分な睡眠などが効果的です。
抜け毛対策をある程度納得するまでできたのならば、その達成感を味わい、しっかりと喜びましょう。
部屋の掃除をして抜け毛予防
部屋の掃除をして清潔にすることが、抜け毛対策となり得ます
なぜなら、部屋の空気中に浮遊するカビや花粉、細菌、ダニ、フケなどは、毛髪の毛穴を塞いで詰まらせてしまうからです。
部屋の掃除せずに不衛生にしていると、細菌類が繁殖しやすい環境で生活することになり、抜け毛が起こりやすくなります。
頭皮の毛穴は無数にあり、分泌される皮脂の量も多いため、毛穴は詰まりやすいのです。
不衛生な環境で埃などが髪の毛につくと、余計に毛穴が詰まりやすくなります。
すると、細菌類も毛穴で繁殖しやすくなるのです。
不衛生な部屋は、人間の健康に害を与えるだけではありません。
丈夫な毛髪を育てるための頭皮にも、悪い影響を及ぼすのです。
それにより、抜け毛の悩みへとつながってしまいます。
生活習慣や洗髪などによる抜け毛対策ももちろん重要です。
ただそれだけでなく、毎日を過ごす部屋の掃除をしっかり行うことも、抜け毛対策には非常に大切なことです。
埃が飛散している場所も、なるべく避けて近づかないようにしましょう。
上手なドライヤーの使用方法
抜け毛対策には、ドライヤーを上手に使うことも大切です。
ドライヤーで危険なのは熱によるダメージです。
あまりドライヤーを当てすぎると、キューティクルに悪影響を及ぼす可能性があります。
キューティクルの耐熱温度の限界はおよそ70℃くらいです。
その温度を超えると壊れてしまいます。
毛髪はすでに死んだ細胞でできているため、キューティクルを破壊してしまったら、二度と再生されることはありません。
キューティクルが壊れると、毛髪は弱り細くなります。
その結果、切れ毛や枝毛が増加し、抜け毛も発生しやすくなってしまいます。
では、どんなドライヤーの使い方がよいのでしょうか。
髪の毛の水分をタオルを使って吸い取ってから、自然乾燥をさせるのが理想的な乾かし方であると言えます。
ただ、それではなかなか乾きませんので、実際にはドライヤーを使ったほうがよいでしょう。
まず、ドライヤーを髪の毛から10cm以上遠ざけることです。
また、温度と風速の設定を「弱」にして、根元から先端に向かって効率よく乾かすことです。
毛髪を高温で乾かすのはやめたほうがよいでしょう。
髪型を整えるときなど、洗髪後以外でもドライヤーを使用することがあるかもしれません。
そのときは、髪の毛を少し濡らしてから乾かすことがポイントです。
シャンプーの正しいやり方
シャンプーをすると、どうしても髪の毛が抜けてしまう――
このような理由から、できるだけシャンプーを避けようとする人がいます。
しかし、抜け毛を予防するためには、まず頭皮を洗浄して清潔に保つことが不可欠です。
そもそもシャンプーによって抜ける髪の毛は、シャンプーをしなくても近いうちに抜けます。
髪の毛を洗う、つまりは頭皮を洗うことは抜け毛対策の基本です。
シャンプーは基本的に毎日行うべきですが、頭皮が脂性やフケ性の人は1日おきがよいでしょう。
また、乾燥しやすい頭皮の人は、1週間に2、3回だけするようにしましょう。
なぜなら、シャンプーを使うことにより、毛髪がさらに乾燥してしまうからです。
髪の毛は乾燥すると傷ついてしまい、抜け毛につながります。
正しい方法でシャンプーし、2度洗いをすることは、とても重要な抜け毛対策です。
知識として身につけるだけではなく、すぐ実行に移すようにしましょう。
1) 髪の毛を洗う前にブラッシングをていねいに行います。
2) 時間をかけて、ていねいにお湯で洗います。
汚れの多くはシャンプーしなくても、お湯だけでも落ちます。
シャンプーは整髪料や脂分の汚れを落とすために使用します。
3) 500円玉大のシャンプーを髪全体に染み込ませ、指の腹で洗います。
1回目のシャンプーでは揉み洗いを心がけましょう。
4) 2回目のシャンプーも1回目と同量くらいにし、
頭皮全体をしっかりマッサージしながら洗髪します。
5) シャンプー後のすすぎを、洗いすぎと思えるくらい、ていねいに行います。
1回目より2回目のすすぎのほうが重要です。
6) 毛髪を守るためにリンスを使用しますが、頭皮洗いはなるべく避け、
残さずすべて洗い落とします。
ブラッシングによる抜け毛予防
ブラッシングは間違った方法ですると、頭皮や毛髪のキューティクルを傷付けてしまいます。
一方、正しくブラッシングをすれば、頭皮がほどよく刺激を受けて、抜け毛の予防になるのです。
ブラッシングは、特に乾燥時に注意しながら、毛髪が少し濡れている状態で行いましょう。
ただし、濡れ過ぎた状態でブラッシングすると、キューティクルがはがれてしまうことがあります。
使用するヘアブラシはどのようなものを選べばよいのでしょうか。
それはずばり、豚の毛、猪の毛など、摩擦が発生しにくい素材のものです。
ナイロン製や金属製のヘアブラシは、頭皮や毛髪を傷つけてしまう可能性があります。
また、ブラシの先がなるべく丸まっていて、目の大きさがあまり細かすぎないものがよいでしょう。
力強くブラッシングして、頭皮をたっぷりと刺激したいと思いがちですが、それではただ単に頭皮を傷つけるだけです。
ブラッシングでは、ブラシの先端を強く押し付けないようにします。
また、髪が絡まってしまったら、無理せずにゆっくりほどいていきましょう。
以上をまとめると次ぎのようになります。
◎頭皮と髪に負担をかけない素材のヘアブラシを選ぶ
◎ていねいに優しくブラッシングする